- ■株式投資-成り行き注文/指値注文-
- 株は値段が動くものです。どうして動くのかは後で紹介する図を見てもらうとして、それなら証券口座に入っている金額に応じて『株価が○円までなら買いたい』とか、『儲けを出したいから○円で売りたい』、というように値段を指定して注文したいことは多いですよね。
こういう場合には『指値(さしね)注文』という注文方法を選びます。文字通り、○円になったら買い、○円になったら売り、というように、値段を”指して”注文することです。この指値注文は、『この金額でなければ買わない』ということですから、当然、株価が注文した値段にならなければ、注文は不成立になってしまいます。
『それじゃあ困る』という場合は、『成行(なりゆき)注文』の出番です。こちらは、いくらでもいいから買い(売り)という”ナリユキまかせ”注文なので、基本的に、注文が成立しないということはありません。そのかわり、いくらの金額で取引成立になるのかは分かりません。
つまり、『値段は良いから、とにかく買って(売って)という注文』なのです。ただ、たいていは、注文を出した時点の株価で成立するので、あんまり心配する必要はないかもしれませんね(^^ゞ。兄さんもとにかく目当ての株式が欲しい時には、この成行注文を利用します。
■株式の指値注文の単位
- 上で説明した指値注文ですが、指値注文を出す場合に覚えておかなければならないことがあります。それは、”何円単位で指値できるのか?”という、指値注文の単位です。
指値注文は、『株価が○円までなら買いたい(売りたい)』というものですが、例えば、”50,001円までなら買い!”とか、”100,025円なら売り!”というのはできないんですよね。予め、指定できる金額の単位が決められているのです。
何円単位で指値注文できるのか-1株単位以外の株- |
2000円以下 |
1円単位 |
2000円超3000円以下 |
5円単位 |
3000円超3万円以下 |
10円単位 |
3万円超5万円以下 |
50円単位 |
5万円超10万円以下 |
100円単位 |
10万円超100万円以下 |
1000円単位 |
100万円超2000万円以下 |
1万円単位 |
2000万円超3000万円以下 |
5万円単位 |
3000万円超 |
10万円単位 |
何円単位で指値注文できるのか-1株単位の株- |
1000円以下 |
1円単位 |
1000円超1万円以下 |
10円単位 |
1万円超10万円以下 |
100円単位 |
10万円超100万円以下 |
1000円単位 |
100万円超 |
1万円単位 |
■株を買う注文を出す前に決めること
- 注文する時に決めておくのは、下記の4点です。
- 1.買いたい銘柄
- コード番号という、銘柄ごとに付けられている4ケタの数字で指定することが多い。
- 2.何株買うか
- 単元株数の整数倍になっていること!
(例:100株単位:100株、200株…。50株単位:50株、100株、150株…)
- 3.成行か指値か
- 指値なら、いくらで買うのかも決めておかなければなりません。
- 4.どこの株式市場か
- 東証にも大証にも上場している銘柄の場合、どちらの市場で買うのかも指定する。ただ、現在は証券会社の方で一番安く買える(高く売れる)市場を自動選択してくれるので、特に自分で指定する必要はありません。
以上の4つは、インターネットでも電話(口頭)で注文する場合でも共通のことです。これらのことを予め決めておき、入力(電話)注文を出します。
■株式の売買ができる時間は?
- 最後に、注文を『いつ』出せば、どう実行されるのか?というお話です。普通、株の注文は、有効期限が一営業日となっています。つまり、その日の朝、指値注文を出して不成立だった場合、その注文は市場が終わった時点でリセットされます。
株式市場が終了した以降の夕方や夜に出した注文は、翌営業日に実行されることになっています。ただ、『出合い注文(期間指定注文)』を出せば、その日までは、自分が出した注文がずっと有効になりますので、注文がリセットされることはありません。次の日以降も、ずっとその注文が有効になります。
…というわけで、株式投資で注文を出す場合は、注文が何時までなら有効で、何時になると無効になるのかをしっかりと覚えておいて下さい。特に、東京市場と大阪市場では終了時間が微妙に違うので要チェックです。
■東京市場:前場9:00〜11:00/〜お昼休み〜/後場12:30〜15:00
■大阪市場:前場9:00〜11:00/〜お昼休み〜/後場12:30〜15:10
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